セルフカラーで髪をきれいに染めて、鏡を見てみたら顔のまわりや耳の後ろが真っ黒に染まっていた、なんて経験はありませんか。
お風呂で一生懸命こすって洗ったのに、全然落ちなくて、翌日の仕事や予定を思って血の気が引くような焦りを感じているかもしれません。
でも、安心してくださいね。時間がたってしまったカラー剤でも、肌を傷めずに家にある身近なアイテムで落とす方法がありますよ。
- 時間が経ったヘアカラーが水洗いで落ちない原因
- 肌を荒らさずにカラー汚れを浮かせて落とす具体的な手順
- 絶対にやってはいけない肌を痛めるNGな落とし方
- 次回のセルフカラーで顔や耳を汚さないための事前対策
時間がたったカラー剤が顔についた!なぜ洗っても落ちないの?
鏡を見てギョッとする、生え際や耳についた茶色いシミのような汚れ。
髪が染まる仕組みを知ると、なぜ水や普通の洗顔料で洗ってもビクともしないのかが分かりますよ。
時間が経つと皮膚の角質にカラー剤が定着してしまうから
ヘアカラー剤は、髪の内部に入り込んで発色するように作られています。
これがお肌について時間がたってしまうと、皮膚のいちばん表面にある「角質層」のタンパク質と結びついて、文字通り肌が染まった状態になってしまうのです。
染まった直後なら水や石鹸でサッと洗い流せますが、時間が経って乾燥すると、角質にしっかり定着してしまいます。
元ホームセンター店員としての経験から言うと、これは家庭用のペンキが乾いて固まってしまった状態に少し似ているかもしれません。
焦って爪でゴシゴシ擦るのが一番危険な理由
「明日仕事なのにどうしよう」と焦る気持ちは本当によく分かります。
ですが、爪を立ててゴシゴシ擦ったり、ナイロンタオルで赤くなるまでこすり落とそうとするのだけは絶対にやめてくださいね。
顔の皮膚はとても薄くてデリケートです。
強い摩擦を与えると、皮膚のバリア機能が壊れてヒリヒリ痛んだり、最悪の場合はそこが色素沈着を起こして黒ずんでしまう原因にもなります。
力で落とすのではなく、お肌の汚れを優しく「浮かせて取る」アプローチに切り替えましょう。
家にあるもので肌を痛めずに今すぐ落とす裏ワザ3選
まずは一番肌への刺激が少ない方法から試してみて、段階的に試していくのがお肌を痛めないコツですよ。
1. クレンジングオイルと蒸しタオルの合わせ技
メイクを落とすクレンジングオイルは、カラー剤の油分を溶かすのにとても効果的です。
ただ塗るだけでなく、温めて毛穴を開かせるのがポイントになります。
やり方はとても簡単です。
カラー剤がついてしまった部分に、クレンジングオイルを多めに指先で優しくなじませます。
その上から、水に濡らして電子レンジで30秒ほど温めた「温タオル」をそっとあてて、3分ほどお肌を温めてください。
こうすることでお肌が柔らかくなり、角質に詰まったカラー剤がふわっと浮き上がってきます。
最後に、ぬるま湯で優しく洗い流しながら、濡らしたコットンでそっと拭き取ってみてくださいね。
2. 固形石鹸(またはシャンプー)の泡パック
おうちにある「固形石鹸」も、実はカラー剤を落とす強い味方です。
液体のボディソープよりも、固形石鹸のほうが洗浄成分がシンプルで、アルカリ性の性質が強いため、カラー剤の成分を分解しやすい特徴があります。
洗顔ネットなどを使って、これでもかというくらいモコモコの固い泡を作ります。
その泡を、顔についたカラー剤の上にそっとのせて、2分ほど「泡パック」をしてみてください。
泡のチカラで汚れが浮いてくるので、その後は指の腹で円を描くように優しくなでながら、ぬるま湯で洗い流します。
シャンプーを使う場合も同様に、よく泡立ててから汚れになじませると落ちやすくなりますよ。
3. オリーブオイルやベビーオイルをなじませて時間を置く
お肌が弱くてクレンジングオイルや石鹸だとヒリヒリしそう、という敏感肌の方には、キッチンにあるオリーブオイルや、赤ちゃん用のベビーオイルがおすすめです。
食用オリーブオイルでも十分代用できますよ。
汚れの部分にオイルを数滴なじませ、その上から小さく切ったラップを貼ってパックします。
そのまま15分から20分ほど、ゆっくりテレビでも見ながら時間を置いてみてください。
オイルがじんわりとカラー剤の染料を溶かし出してくれるので、時間を置いたあとにコットンで優しく拭き取ると、驚くほどスッキリ落ちることがあります。
| 落とし方 | お肌への優しさ | 準備するもの |
|---|---|---|
| クレンジングオイル | ふつう(効果高め) | クレンジング、温タオル |
| 固形石鹸泡パック | ややさっぱり | 固形石鹸、泡立てネット |
| ベビー・オリーブオイル | とても優しい | 各種オイル、ラップ |
時間がたったヘアカラーを肌から落とすときの注意点
焦っているときほど、「早く落としたい」という気持ちが先走って、お肌を痛めるNG行動をとってしまいがちです。
ここで一度、立ち止まって確認しておきましょうね。
メラミンスポンジや除光液は絶対にNG
ホームセンターでよく売られている「メラミンスポンジ」は、お掃除には大活躍しますが、お肌には絶対に絶対に使わないでください。
あれは細かいガラスのような研磨剤で削り落とす仕組みなので、皮膚をやすりで削るのと同じ状態になってしまい、大怪我につながります。
また、マニキュアを落とす「除光液」や、お掃除用の「アルコール消毒液」をお肌に高濃度で塗りつけるのも避けてください。
お肌の水分が一気に奪われてガサガサに荒れてしまい、皮がむけたりかぶれたりする原因になります。
どうしても落ちないときは「新陳代謝」を待つのも手
いろいろ試しても少し色が残ってしまった、という場合もあるかもしれません。
人間の皮膚は、毎日「ターンオーバー」という新陳代謝を繰り返しています。
顔の皮膚の角質はとても生まれ変わりが早いので、実は何もしなくても、2日から3日ほど毎日の入浴や洗顔を繰り返していれば、自然と垢と一緒にポロポロと落ちて綺麗になります。
「数日経てば自然に消えるもの」と割り切って、お肌を休ませてあげることも大切ですよ。
顔や耳についたカラー剤のトラブルでよくある質問
セルフカラーの時によくある疑問や、トラブル時の対策についてまとめました。
Q1. セルフカラーの前に塗っておくと色移りを防げるものはありますか?
髪を染める前に、おでこの生え際や耳、首回りに「ワセリン」や「ニベアクリーム」などの油分の重いクリームを厚めに塗っておくのがおすすめです。
これらが肌の表面に強力な油分の膜(バリア)を作ってくれるため、万が一カラー剤が垂れて付着しても、お肌に染み込まずに水洗いでツルンと落とせるようになりますよ。
ホームセンターの日用品コーナーやドラッグストアで手軽に買えるアイテムなので、次回染める前にぜひ準備してみてくださいね。
Q2. 爪や指についてしまったカラー剤も同じ方法で落ちますか?
指先や爪に染み込んでしまったカラー剤は、顔の皮膚よりも角質が厚いため、実は顔よりも落としにくい傾向があります。
基本的には今回ご紹介したクレンジングやオイルパックが有効ですが、爪の間などは、いらなくなった柔らかい歯ブラシに石鹸をつけ、優しくブラッシングするように洗うと隙間の汚れが落としやすくなります。
爪を傷めないように、力加減は優しく調節してくださいね。
お肌をいたわりながらすっきりキレイな状態を取り戻しましょう
顔についてしまったカラー剤を見て、最初は本当にびっくりしたと思います。
けれど、今すぐ家にあるクレンジングやオイルを使って、優しくアプローチしてあげることで、お肌を痛めることなくリカバリーすることができますよ。
今日はお肌を優しくいたわってケアしてあげてくださいね。
無事に顔の汚れがすっきり落ちたら、次に気になるのは「染めた後の髪のパサつきや傷み」ではないでしょうか。
セルフカラーをした後の髪をきしまず、サロン帰りのようにツヤツヤに保つホームケアの秘訣については、こちらの記事で詳しくお話ししていますので、お肌が落ち着いたらぜひ合わせて読んでみてくださいね。

