忙しい現代人にとって、手軽に栄養が摂れるスープデリは魅力的な食事選択肢です。
しかし、「スープデリは体に悪いのでは？」と気になる方も多いでしょう。
この記事では、スープデリの栄養面・添加物・塩分などにフォーカスし、その真実を分かりやすく徹底解説していきます。
さらに安全に美味しく楽しむための食べ方も紹介するので、健康を意識しながらスープデリを取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
スープデリが「体に悪い」と言われる主な4つの理由
スープデリが不健康だとされる理由には、以下の4点がよく挙げられます。
塩分量が多く、むくみ・高血圧リスクがある？
多くのスープデリは味をしっかりつけているため、意外と塩分量が高めです。日本人の1日の塩分摂取推奨量は男性7.5g未満、女性6.5g未満ですが、1食のスープデリで1.5～2g摂ってしまうことも珍しくありません。
塩分の過剰摂取は体内の水分バランスを崩し、むくみの原因に。また長期的には高血圧のリスクを高め、心疾患や脳卒中につながる可能性があります。特に高血圧やむくみが気になる方は、塩分表示をよく確認することが大切です。
糖質量が高く、ダイエットには不向き？
スープデリの中には、クルトンやパン入りのもの、甘みのあるスープもあります。これらは想像以上に糖質が多く、血糖値の急上昇を招くことも。
糖質の過剰摂取は体脂肪の蓄積を促し、ダイエット中の方には不向きと言えます。糖質制限をしている場合は、糖質低めの商品を選びましょう。
栄養バランスが偏ってしまう
スープだけで食事を済ませると、どうしてもたんぱく質や脂質、食物繊維などのバランスが偏りがちです。野菜量が多い商品でも、主成分はスープであるため満足感に欠ける場合も。
そのため、長期間にわたってスープデリだけで栄養を補うのは避け、他の食品と組み合わせてバランスをとる工夫が求められます。
添加物の影響は本当に安全なのか
商品によっては保存料や調味料の添加物が使われており、安全性に不安を感じる方もいるでしょう。しかし、スープデリに含まれる添加物は食品衛生法で認可された範囲内で使用されていることがほとんどです。
とはいえ、添加物の種類や量は各メーカーによって異なるため、気になる場合は成分表をチェックし、無添加やオーガニック商品を選ぶのも一つの方法です。
スープデリの栄養成分を商品別に比較
スープデリには栄養成分に差があります。カロリー、糖質、たんぱく質、塩分を一覧でまとめてみました。
| 商品名 | カロリー (kcal) | 糖質 (g) | たんぱく質 (g) | 塩分 (g) |
|---|---|---|---|---|
| まるごと1個分完熟トマトのスープパスタ（容器入） | 150 | 30 | 4.4 | 1.7 |
| ポルチーニ香るきのこのクリームスープパスタ（容器入） | 170 | 30 | 4.4 | 1.8 |
| たらこクリームスープパスタ〈豆乳仕立て〉（容器入） | 180 | 32 | 4.3 | 1.9 |
| サーモンとほうれん草のクリームスープパスタ（容器入） | 160 | 28 | 4.3 | 1.9 |
| クリーミーカルボナーラ（容器入） | 150 | 23 | 4.7 | 1.9 |
| クラムチャウダー パスタ入り（容器入） | 150 | 27 | 3.7 | 1.8 |
| まるごと1個分完熟トマトのスープパスタ（3食入袋） | 110 | 22 | 3.2 | 1.2 |
| サーモンとほうれん草のクリームスープパスタ（3食入袋） | 110 | 20 | 3.0 | 1.3 |
カロリー・糖質・たんぱく質量・塩分量の傾向
カロリーのばらつき
・容器入りの商品では、最も高い「たらこクリームスープパスタ〈豆乳仕立て〉」が180kcal、最も低い「まるごと1個分完熟トマトのスープパスタ」「クリーミーカルボナーラ」「クラムチャウダー」が150kcalで、30kcalの差があります。
・3食入袋タイプは110kcalで、容器入りよりも約30–40kcal低く抑えられています。
糖質（炭水化物）の傾向
・容器入りは23g～32gの幅があり、最も多いのは「たらこクリーム」（32g）、最も少ないのは「クリーミーカルボナーラ」（23g）です。
・3食入袋は20g～22gと、容器入りに比べて糖質が約6～10g少なめ。糖質を抑えたい場合は袋タイプが有利です。
たんぱく質量
・いずれの商品も3.0g～4.7gの小さな幅に収まっています。「クリーミーカルボナーラ」が4.7gで最高、3食入袋タイプは3.0g～3.2gとやや低めです。
・容器入り商品のほうが豆乳やクリームなどの乳製品由来のたんぱく質が含まれやすいため、袋タイプより1g程度多い傾向。
塩分量
・容器入りは1.7g～1.9gに集中。特にクリーム系は1.8～1.9gと高めです。
・3食入袋は1.2g～1.3gで、容器入りと比べて約0.5～0.6g少なく、塩分制限中の方にも向いています。
エネルギー（カロリー）重視の方は軽めに済ませたいなら3食入袋タイプ（110kcal）を選択。しっかり満足感を得たいなら容器入り（150–180kcal）を選択するとよいでしょう。
最も低糖質なのは「クリーミーカルボナーラ（23g）」と袋タイプ（20–22g）です。糖質制限を目的に選ぶのでしたらこちらがオススメ。
少しでもたんぱく質を多く取りたい場合は「クリーミーカルボナーラ（4.7g）」がおすすめ。
塩分を控えたいなら3食入袋（1.2–1.3g）が選びましょう。容器入りは1.7g以上あるので注意が必要です。
スープデリはダイエットに使える？向いている人・向いていない人
カロリー制限派には相性がいい
スープデリは基本的にカロリーが低めのものが多く、1食置き換えに利用しやすい食品です。特に食事量を減らしたい方には便利な選択肢になるでしょう。
糖質制限中の人には注意が必要
一方、糖質量の高い商品もあるため、糖質制限をしている方は注意が必要です。
成分表をしっかり確認し、糖質オフや野菜多めのメニューを選ぶことが大切です。そのまま食べる場合は、糖質を補うパンやご飯は控えましょう。
「置き換えダイエット」なら効果あり？
1日1食をスープデリに置き換えることで摂取カロリーを抑える置き換えダイエットは、続けやすく効果も期待できます。特に野菜やたんぱく質をプラスするアレンジを加えると、健康的に痩せられます。
しかし、長期の単品食には栄養の偏りや飽きが出やすいため、食べ方を工夫してください。
スープデリを安全に食べる3つのポイント
1日1食までにする
塩分や添加物の摂りすぎを防ぐため、スープデリの利用は1日1食までにとどめるのが理想的です。毎食スープのみだと栄養の偏りや味に飽きが生じることもあります。
野菜・たんぱく質を一緒にとる
スープデリだけでは不足しがちなタンパク質や食物繊維を補うために、サラダや納豆、ゆで卵などを併用しましょう。野菜やたんぱく質をプラスすると満腹感も高まり、健康的な食事になります。
塩分・糖質の少ない味を選ぶ
商品の成分表示を必ず確認し、特に塩分と糖質が控えめな味を選ぶことが重要です。無添加・低塩の商品も増えているため、積極的に選ぶと体への負担を減らせます。
スープデリを「健康的」に楽しむおすすめアレンジ
ゆで卵やサラダチキンを追加
たんぱく質が不足しがちなスープデリには、ゆで卵やサラダチキンをトッピングすると満足度アップ。筋肉維持や美容効果にもつながります。
野菜ジュースや具だくさん味噌汁と組み合わせ
野菜の種類や量を増やしたい方には、糖質控えめの野菜ジュースや具沢山の味噌汁を合わせるのもおすすめです。これで食物繊維とビタミンをしっかり補えます。
糖質オフパンとの組み合わせで腹持ちアップ
糖質制限中でもパンが恋しい方は、糖質オフのパンをスープデリと一緒に食べると腹持ちが良くなります。満足感が高まるので間食防止にも役立ちます。
スープデリの安全性と食べ方の注意点
健康管理の専門家によると、スープデリは正しい選び方と食べ方を守れば体に悪くないといいます。ポイントは以下の通りです。
- 品質表示をよく確認し、塩分や糖質が過剰でない商品を選ぶ
- スープだけで完結せず、他の食材で栄養バランスを調整する
- 添加物は過剰摂取を避け、できるだけ無添加に近い製品を選ぶ
結論：スープデリは体に悪い？→「食べ方次第」で健康的に楽しめる
結論として、スープデリそのものが体に悪いわけではありません。しかし、塩分や糖質過多のリスクや栄養バランスの偏りがあるため、食べ方を工夫する必要があります。
- 1日1食の置き換えに活用し、他の食事で栄養を補う
- 野菜やたんぱく質をプラスして栄養価アップ
- 添加物や塩分の少ない商品を選ぶ
といった対策を行えば、スープデリは忙しい方の健康的な食事選択肢になり得ます。ぜひ自分の体調や目的に合わせて賢く利用してください。
今すぐ試してみませんか？
毎日の食事にスープデリを取り入れることで、忙しい日も栄養バランスを整える助けになります。ぜひ当記事で紹介した安全な選び方やアレンジを参考に、あなたの健康的な食生活に活用してみてくださいね。健康的な食事を続けることで、きっと体も心も軽やかになりますよ。
