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椎茸に虫が!食べても大丈夫?正しい取り方と保存法

椎茸 虫 食べ物

購入した椎茸や、家庭菜園で収穫した椎茸に虫がいて驚いた経験はありませんか。
椎茸に虫が!食べたらどうなる?と不安になりますよね。
椎茸によくいる虫の正体とは一体何なのでしょうか。

特に、白い小さい虫は食べても大丈夫なのか、もし虫ごと食べた場合の健康への影響があるのか、気になるところです。

また、加熱すれば安全なのか、虫の正しい対処法を知っておくことも大切です。
もし虫がいた椎茸を見つけた場合、残りは食べられるのかどうかも知りたいポイントでしょう。

この記事では、椎茸の虫を防ぐ!正しい保存方法についても詳しく紹介します。

なぜ虫が湧くのか、どこから来るのかという原因から、椎茸の虫の簡単な確認方法、万が一、虫が出てきた時の洗い方と取り方までを網羅します。

さらに、冷蔵保存で虫を防ぐコツや、干し椎茸の虫対策と保存法、そして購入時にチェックすべきポイントまで、椎茸と虫に関するあらゆる疑問にお答えします。

  • 椎茸に付着する虫の種類と安全性
  • 虫を発見した場合の具体的な除去方法
  • 虫の発生を防ぐための正しい冷蔵・冷凍保存術
  • 購入時に新鮮で虫がいない椎茸を見分けるコツ
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椎茸に虫が!食べたらどうなる?

椎茸 虫
  • 椎茸によくいる虫の正体とは?
  • 白い小さい虫は食べても大丈夫?
  • 虫ごと食べた場合の健康への影響
  • 加熱すれば安全?虫の正しい対処法
  • 虫がいた椎茸、残りは食べられる?

椎茸によくいる虫の正体とは?

椎茸のヒダの間や軸の部分で見かけることがある小さな虫は、主に「キノコバエ」の幼虫であることが多いです。

キノコバエは、キノコ類や腐葉土など、湿気が多く栄養のある場所を好んで産卵します。
成虫が飛んできて、栽培中や収穫後の椎茸に卵を産み付けるのです。

幼虫は非常に小さく、体長1mm〜数mm程度で、色は半透明の白やクリーム色をしています。
見た目は良くありませんが、これらは椎茸の栄養を食べて成長しています。

補足:天然のキノコと虫

スーパーなどで販売されている栽培ものの椎茸よりも、山で採れる天然のキノコ類には、虫が付いていることが一般的です。

自然環境下では、多くの昆虫がキノコを食料や産卵場所として利用しています。

他にも、ダニ類やトビムシ類といった微小な生物が見られる場合もあります。
これらはキノコの菌糸や有機物を食べて生活しており、椎茸の栽培環境には自然と集まりやすい生物と言えます。

白い小さい虫は食べても大丈夫?

椎茸についている白い小さい虫、つまりキノコバエの幼虫などを「食べても大丈夫か」と問われると、非常に悩ましい問題です。

結論から言いますと、これらの虫は人体に毒性を持つものではないと一般的に考えられています。
そのため、誤って数匹を食べてしまったとしても、直ちに健康被害が出る可能性は低いとされています。

しかし、これはあくまで「毒性がない」という意味です。
当然ながら、虫は食品衛生法上「異物」であり、好んで食べるべきものではありません。

また、アレルギー体質の方が摂取した場合、稀にアレルギー反応を引き起こす可能性もゼロとは言い切れません。

注意点:アレルギーと精神的抵抗感

虫そのものに対するアレルギー反応のリスクや、何よりも「虫を食べてしまった」という精神的な抵抗感が大きな問題です。

安全性が高いとされていても、見つけた場合は必ず取り除くことを推奨します。

虫ごと食べた場合の健康への影響

前述の通り、椎茸によくいるキノコバエの幼虫などを誤って食べてしまった場合、重大な健康被害につながるケースは稀であるとされています。

これらの虫は寄生虫ではなく、消化器官で消化されてしまうためです。

ただし、これはあくまで「健康な成人が」「少量を」「誤って食べた」場合を想定しています。

一度に大量の虫を摂取したり、免疫力が低下している方、小さなお子様、または昆虫アレルギーを持つ方が食べたりした場合の影響については、一概に安全とは言えません。

万が一、食べた後に体調不良(腹痛、下痢、嘔吐、発疹など)を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

たとえ健康への影響が少ないとしても、気分が良いものではありませんよね。
見つけた虫はしっかり取り除き、安心して美味しく椎茸をいただきたいものです。

加熱すれば安全?虫の正しい対処法

「加熱すれば虫も死ぬから安全」という考え方もあります。
確かに、通常の加熱調理(炒める、煮る、焼くなど)で虫自体は死滅します。
この点で、食中毒の原因となる細菌やウイルスと同様に、加熱は有効な手段の一つです。

しかし、加熱によって虫が死んだとしても、虫の死骸やフンなどが椎茸に残ったままになることに変わりはありません。

衛生面や精神的な抵抗感を考慮すると、加熱する前にできる限り虫を取り除くことが最善の対処法です。

虫を取り除く具体的な方法については、後ほどの「虫が出てきた時の洗い方と取り方」で詳しく解説します。

加熱はあくまで最終的な安全確保の手段と考え、その前段階である「除去」を丁寧に行うことを心がけましょう。

虫がいた椎茸、残りは食べられる?

パック詰めの椎茸や、まとめて収穫した椎茸のうちの1つに虫がいた場合、残りの椎茸は食べられるのでしょうか。

答えは、「他の椎茸もしっかり確認すれば食べられる可能性が高い」です。

虫が1つの椎茸に付着していたからといって、パック内の全ての椎茸がダメになるわけではありません。

虫はヒダの奥に隠れていることが多いため、見た目がきれいな他の椎茸も、一つひとつ丁寧にチェックする必要があります。

以下の手順で確認してください。

  1. 目視確認:カサの裏側のヒダを広げながら、虫やフン(黒い点々)がないか確認します。
  2. 水洗い・塩水処理:少しでも怪しい場合は、後述する塩水につける方法(虫だし)を試します。
  3. 傷みの確認:虫とは別に、椎茸自体が溶けていたり、異臭がしたりする場合は、腐敗が始まっているため廃棄してください。

虫がいた=腐っている、ではありません

虫がいることは、それだけその椎茸が新鮮で美味しい(虫にとっても)証拠とも言えます。
過度に神経質にならず、しっかり確認・処理をすれば、美味しく食べることが可能です。

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椎茸の虫を防ぐ!正しい保存方法

椎茸 虫
  • なぜ虫が湧く?どこから来るのか
  • 椎茸の虫の簡単な確認方法
  • 虫が出てきた時の洗い方と取り方
  • 冷蔵保存で虫を防ぐコツ
  • 干し椎茸の虫対策と保存法

なぜ虫が湧く?どこから来るのか

椎茸に虫が湧く主な原因は、キノコバエなどの成虫が産卵するからです。
では、虫は一体どこから来るのでしょうか。

主な侵入経路は以下の2つが考えられます。

1. 栽培段階での付着

椎茸が栽培されているハウスや原木(ほだ木)の周辺には、キノコバエなどの昆虫が自然に生息しています。

特に、農薬の使用を控えた栽培方法(無農薬や減農薬)の場合、成虫が飛来して椎茸のカサの裏側などに卵を産み付ける機会が増えます。

産み付けられた卵は非常に小さく、収穫時やパック詰め時の洗浄・検品作業をすり抜けてしまうことがあります。

その後、購入して常温で放置している間に、卵が孵化して幼虫(白い小さい虫)が出てくるのです。

2. 購入後の家庭内での侵入

意外かもしれませんが、家庭内に侵入したコバエ(キノコバエやショウジョウバエなど)が、常温で置いてある椎茸に産卵するケースもあります。

キノコ類は、虫にとって非常に魅力的な産卵場所なのです。

椎茸の虫の簡単な確認方法

購入した椎茸や収穫した椎茸に虫がいないか、調理前に簡単に確認する方法を紹介します。
特にカサの裏側の「ヒダ」の部分がポイントです。

ステップ確認場所チェックするポイント
ステップ1カサの裏(ヒダ)カサを逆さに持ち、ヒダとヒダの間を指で優しく広げて覗き込みます。白い小さな幼虫が動いていないか確認してください。
ステップ2ヒダ・軸ヒダの隙間や、軸の付け根あたりに、黒い砂粒のような点々がないか確認します。これは虫のフンである可能性があります。
ステップ3カサの表面・軸カサの表面や軸(石づき)に、虫が食べたような小さな穴や、不自然な傷がないかを確認します。
ステップ4(疑わしい場合)軸を縦に割ってみます。稀に軸の内部に虫が入り込んでいることがあります。

軽い衝撃を与えてみる

椎茸の軸を持ち、カサの部分を手のひらやまな板に軽くトントンと数回打ち付けてみてください。
衝撃でヒダの間に隠れていた虫が落ちてくることがあります。

虫が出てきた時の洗い方と取り方

もし椎茸から虫が出てきた場合、慌てる必要はありません。
伝統的な「虫だし」と呼ばれる方法で、簡単かつ効果的に虫を取り除くことができます。

「塩水」を使った虫だしの方法

キノコ類に付いた虫は、真水よりも塩水に浸けることで、早く追い出すことができるとされています。

これは、虫が塩分濃度(浸透圧)の変化を嫌うためと考えられています。

  1. 塩水を作る:ボウルに水を張り、食塩を溶かします。濃度は水1リットルあたり塩小さじ1〜2杯程度が目安です(海水より薄い程度)。
  2. 椎茸を浸ける:椎茸を塩水に浸けます。ヒダの部分に水がしっかり入るよう、カサを下にして浮かないようにします。軽いお皿などで重しをすると良いでしょう。
  3. 放置する:そのまま10分〜15分程度放置します。
  4. 確認・すすぎ:時間が経つと、虫が水面に浮いてきたり、ボウルの底に沈んだりします。
    椎茸を取り出し、きれいな流水でヒダの間を優しく洗い流し、塩気と残った汚れを落とします。

注意点:風味の低下と水っぽさ

椎茸は水分を吸収しやすく、水に長く浸けると風味が落ちたり、食感が水っぽくなったりするデメリットがあります。

塩水に浸ける時間は15分程度を目安にし、長時間放置しないように注意してください。
また、洗った後はキッチンペーパーで優しく水気を拭き取りましょう。

冷蔵保存で虫を防ぐコツ

椎茸の虫を防ぐ最も効果的な方法は、「卵を孵化させない」「成虫を寄せ付けない」ことです。
そのためには、購入後すぐに冷蔵庫で保存することが鉄則です。

キノコバエの卵は、常温(特に20℃以上)で活発に孵化しますが、冷蔵庫のような低温環境(10℃以下)では、孵化や活動が著しく抑制されます。

冷蔵保存の具体的な手順

  1. 水気を拭き取る:椎茸は水分に弱く、濡れていると傷みやすくなります。
    表面に水滴が付いていたら、キッチンペーパーで優しく拭き取ります(洗うのは調理直前にします)。
  2. ヒダを上に向ける:ヒダから水分や胞子が出て傷みやすくなるため、カサの裏(ヒダ)を上に向けて並べます。
  3. キッチンペーパーで包む:乾燥と湿気の両方を防ぐため、キッチンペーパーでふんわりと包みます。
  4. ポリ袋や保存容器に入れる:包んだ椎茸をポリ袋やタッパーなどの密閉できる容器に入れます。
    この際、呼吸できるように少しだけ口を開けておくか、数カ所穴を開けておくと長持ちしやすくなります。
  5. 野菜室で保存:冷蔵庫の中でも、温度が低すぎず湿度が高めの「野菜室」が最適です。

この方法で、鮮度を保ちつつ、万が一卵が付着していた場合でも孵化を防ぐことができます。
保存期間の目安は約1週間です。

干し椎茸の虫対策と保存法

生の椎茸だけでなく、干し椎茸(乾しいたけ)も虫の被害に遭うことがあります。
特に、気温と湿度が高くなる梅雨時期から夏場にかけては注意が必要です。

干し椎茸に付く主な虫は「シバンムシ」や「コナダニ」など、乾物を好む害虫です。
これらは、密閉が不十分な袋を食い破って侵入したり、家庭内で発生したものが移動してきたりします。

干し椎茸の正しい保存法

  • 基本は「密閉」と「低湿度」:虫と湿気を防ぐことが最も重要です。
  • 常温保存の場合:密閉性の高い容器(タッパー、ジッパー付き保存袋、瓶など)に入れ、乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れるのが効果的です。
    直射日光が当たらず、涼しく湿気の少ない場所(冷暗所)で保存します。
  • 冷蔵・冷凍保存:最も確実な方法が冷蔵庫や冷凍庫での保存です。
    密閉容器やジッパー付き保存袋に入れておけば、虫の侵入を100%防げるうえ、風味の劣化も抑えられます。
    冷凍しても干し椎茸はカチカチに凍らないため、使う分だけすぐに取り出せて便利です。

せっかくの美味しい出汁が取れる干し椎茸を虫にやられるのはショックですよね…。
特に開封後は油断せず、すぐに密閉容器に移して冷蔵庫に入れるのが一番のおすすめです!

椎茸に虫が!食べても大丈夫?正しい取り方と保存法を総括

最後のまとめとして、お店で椎茸を購入する際に、新鮮で虫が(比較的)いないものを選ぶためのチェックポイントをご紹介します。

これらは虫対策だけでなく、美味しい椎茸を選ぶコツでもあります。

  • カサの開き具合をチェックする
  • ヒダの色が白くキレイか確認する
  • 軸が太く短く、弾力があるか触ってみる
  • カサの表面に傷や変色がないか見る
  • パック内に水滴や「ぬめり」が出ていないか確認する
  • 可能であればヒダの奥を覗き、黒い点々(フン)がないか見る
  • 椎茸は水分を含むと傷みやすいため、水洗いしない
  • 虫だしには塩水が効果的とされる
  • 塩水に長く浸けすぎると風味が落ちるため注意する
  • 購入後はすぐに冷蔵庫の野菜室で保存する
  • 保存時はヒダを上にし、キッチンペーパーで包む
  • 干し椎茸も虫が湧くことがある
  • 干し椎茸の保存は密閉容器と乾燥剤が基本
  • 干し椎茸の冷蔵・冷凍保存は虫対策に非常に有効
  • 虫を食べて体調不良になったら医療機関を受診する

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