大葉とも呼ばれるシソは、薬味として食卓に欠かせない存在ですよね。
自宅で育ててみたいけれど、種からだとなかなか芽が出なくて諦めてしまったという経験はありませんか。
実はシソの種は少し癖があり、ただ土にまくだけではうまくいかないことが多いのです。
そこで私がおすすめしたいのが、キッチンペーパーを使った発芽方法です。
この方法なら水分の管理が簡単で、驚くほどスムーズに発芽させることができますよ。
- キッチンペーパーを使うことで水分管理が劇的に楽になる
- 発芽の様子を目で見て確認できるので失敗が少ない
- 適切な温度と光の管理で発芽率がアップする
- 根が出た後の移植もスムーズに行えるようになる
シソの発芽をキッチンペーパーで行う具体的な手順

それでは、実際に私が実践しているキッチンペーパーを使った発芽方法を、順を追って紹介していきますね。
特別な道具は必要なく、家にあるものですぐに始められるのがこの方法の良いところです。
初めての方でも迷わずできるように、ポイントを絞って説明します。
準備する容器とキッチンペーパー
まずは栽培に使う容器とキッチンペーパーを用意しましょう。
容器は密閉できるタッパーや、食品が入っていたプラスチックトレーなどが使いやすいですね。
私はよく、深さが浅めの食品保存容器を使っています。
透明なものだと中の様子が見やすくておすすめですよ。
キッチンペーパーは、水に溶けにくいしっかりとしたタイプを選んでください。
トイレットペーパーやティッシュペーパーだと、水を含んだ時にボロボロになってしまい、種にまとわりついて移植作業が大変になってしまいます。
また、清潔さを保つために、新品のキッチンペーパーを使うことも大切です。
容器も事前にきれいに洗って、雑菌が入らないようにしておきましょう。
種まきの方法と水分の含ませ方

道具が揃ったら、いよいよ種まきです。
まず、容器の底に合わせてキッチンペーパーを折りたたみ、敷き詰めます。
そこに水を静かに注ぎ、ペーパー全体が十分に湿るようにしましょう。
水が多すぎてタプタプしている場合は、容器を傾けて余分な水を捨ててください。
「ひたひた」よりも少し少ない、指で押すと水が染み出してくるくらいがベストです。
その上に、シソの種を重ならないようにパラパラとまいていきます。
種同士がくっつきすぎると、発芽した後の移植が難しくなるので、適度な間隔を空けるのがコツです。
ピンセットや濡らした竹串を使うと、細かい調整がしやすいですよ。
【裏技】種を一晩水に浸す
種まきの前に、種を一晩水に浸しておくと、硬い殻が柔らかくなり、給水がスムーズになって発芽率が上がることがあります。
発芽に適した置き場所と温度管理

種をまいた容器は、適切な場所に置くことが非常に重要です。
シソの発芽適温は一般的に20℃〜25℃と言われています。
春先のまだ寒い時期だと、室温が低すぎてスイッチが入らないことがあるので注意が必要です。
私はリビングの暖かい場所や、冷蔵庫の上など、比較的温度が安定している場所に置いています。
ただし、直射日光がガンガン当たる窓辺は避けてください。
容器内の温度が上がりすぎて、種が煮えてしまったり、蒸れてカビの原因になったりしてしまいます。
直射日光を避けつつ、ほんのり明るい場所、もしくは室内の明るい日陰くらいが丁度良いでしょう。
乾燥を防ぐ毎日の水やり頻度

キッチンペーパー栽培で最も気をつけたいのが「乾燥」です。
ペーパーに含まれる水分量は土に比べて少ないため、放っておくとすぐに乾いてしまいます。
一度発芽しかけた種が乾燥してしまうと、そこから復活させるのは至難の業です。
基本的には毎日様子を見て、ペーパーの表面が乾きそうになっていたら霧吹きで水を補給します。
水浸しにする必要はありませんが、常に湿っている状態をキープしてください。
もし容器に蓋がついている場合は、軽く蓋をしておくと水分の蒸発を防げます。
ただし、完全に密閉すると酸素不足やカビの原因になるので、少し隙間を空けておくか、1日に1回は蓋を開けて空気を入れ替えてあげましょう。
根が出た後の土への移植方法

順調にいけば、数日から1週間程度で白い小さな根(幼根)が出てきます。
さらに数日経つと、緑色の双葉が開いてくるはずです。
このタイミングが土へ移植するベストな時期です。
移植する際は、根を傷つけないように細心の注意を払ってください。
私はピンセットを使って、ペーパーごとではなく種の部分を優しくつまむようにしています。
用意しておいたポットやプランターの土に指で小さなくぼみを作り、そこに根を下にして植え付けます。
その後、土を薄くかぶせて、たっぷりと水をあげましょう。
いきなり強い日差しに当てるとびっくりしてしまうので、数日は明るい日陰で養生させてあげると根付きが良くなりますよ。
シソの発芽はキッチンペーパーだと失敗が少ない理由

ここまで手順を説明してきましたが、なぜ私がこれほどまでにキッチンペーパーでの発芽を推すのか、その理由を深掘りしてお伝えします。
土に直接まく方法で何度も失敗した私が、この方法に切り替えてからはほぼ百発百中で成功しているのには、明確なワケがあるんです。
土を使わないのでカビが生えにくい
土を使った種まきで一番の敵といえるのが「カビ」や「立ち枯れ病」などの病気です。
特に市販の培養土には様々な菌が含まれていることもあり、発芽直後のデリケートな時期にジメジメした環境が続くと、あっという間にやられてしまうことがあります。
その点、キッチンペーパーは清潔なパルプから作られており、無菌状態に近い環境でスタートできます。
容器も洗って使えるので衛生的です。
もちろん、水のやりすぎや密閉のしすぎには注意が必要ですが、土に比べて雑菌繁殖のリスクを大幅に減らせるため、初心者の方でも安心して見守ることができます。
清潔な環境とはいえ、水が腐るとカビの原因になります。
こまめな観察と水の入れ替え(霧吹き)を心がけましょう。
種の給水状態が一目でわかる

土の中に種をまいてしまうと、「今どうなっているのかな?」「腐ってないかな?」と不安になっても、掘り返して確認するわけにはいきませんよね。
私も昔、待ちきれずに土をほじくり返してしまい、せっかく出かかっていた芽をダメにしてしまった経験があります。
キッチンペーパー栽培の最大のメリットは、この「可視化」にあります。
種が水を吸ってふっくらしてくる様子や、白い根がチョロっと顔を出す瞬間をリアルタイムで観察できるんです。
これは単純に楽しいですし、何より「生きているんだ」という安心感があります。
変化が見えるので、毎日の水やりも苦になりません。
発芽しない原因と日数の目安

「全然発芽しない!」という場合、原因の多くは温度不足か水分不足、あるいは種の鮮度です。
シソの種は寿命が比較的短く、古い種だと発芽率がガクンと下がります。
キッチンペーパーなら、10日〜2週間ほど経っても全く変化がない場合、「この種はダメだったかも」と早めに見切りをつける判断もしやすくなります。
通常、条件が揃えば早くて5日、遅くても10日〜14日程度で発芽が始まります。
もし2週間以上経っても変化がなければ、温度をもっと暖かい場所に変えてみるか、新しい種を買い直す検討をしたほうが良いかもしれません。
原因の切り分けがしやすいのも、この方法の良いところですね。
嫌光性種子と光の当て方のコツ

植物の種には、発芽に光が必要な「好光性種子」と、光を嫌う「嫌光性種子」があります。
シソは一般的に「好光性種子」に分類されることが多いですが、実は発芽の段階ではそれほど強い光を必要としません。
むしろ、乾燥を防ぐために薄く土をかけたり、少し暗い場所に置いたりすることが推奨されるケースもあります。
キッチンペーパーで行う場合、私はアルミホイルなどで完全に遮光することはせず、部屋の明るさ程度の光を感じられる状態で管理しています。
真っ暗にしなくても十分に発芽しますし、むしろ少し光があった方が、発芽後の双葉が緑色になりやすく徒長(ひょろひょろに伸びること)を防げる感覚があります。
ポイント
完全に遮光する必要はありません。
直射日光を避けた明るい場所で管理するのが、乾燥と徒長を防ぐバランスの良い方法です。
時期がずれても管理しやすい

シソの種まき適期は春ですが、「夏に素麺を食べるときに使いたい!」と思い立って、少し遅い時期に種をまきたくなることもありますよね。
そんな時、外のプランターだと気温が高すぎて管理が難しかったり、逆に早春で寒すぎたりすることがあります。
キッチンペーパーと容器を使った栽培なら、家の中で管理できるため、置き場所を工夫することで温度調節が容易です。
寒い時期なら暖房の効いた部屋の暖かい場所に、暑すぎる時期なら涼しい玄関に置くなど、環境をコントロールしやすいので、適期を少し外してしまってもリカバリーが効きやすいんです。
まとめ:シソの発芽とキッチンペーパーの相性は抜群
シソの発芽をキッチンペーパーで行う方法は、水分管理、衛生面、観察のしやすさといった点で非常に理にかなっています。
特に「土にまいても芽が出なかった」という経験がある方には、ぜひ一度試していただきたい方法です。
シソは一度発芽してしまえば、あとは比較的丈夫に育ってくれます。
最初の難関である発芽をキッチンペーパーでクリアして、香り高い自家製の大葉をたっぷり楽しんでくださいね。
自分で育てた薬味があると、いつもの食事がもっと美味しく感じられること間違いなしですよ。
