壁に貼った強力両面テープが剥がれなくて困っていませんか。
賃貸でも壁紙を破らず、専用の剥がし剤を使わずに家にあるもので綺麗に剥がす裏ワザを元ホームセンター店員が分かりやすく解説します。
絶対にやってはいけないNG行動や剥がれた後のケアも紹介。
お気に入りのポスターやフックを壁に飾りたくて貼った強力両面テープ、いざ剥がそうとするとガッチリくっついていて焦ることってありますよね。
特に賃貸物件だと、壁紙を破ってしまったら退去費用がどうなるのか不安で頭がいっぱいになってしまいます。
今回は、わざわざ専用の剥がし剤を買いに行かなくても、今すぐ家にあるもので壁を傷つけずに綺麗に剥がすコツを、元ホームセンター店員の私の視点からお話しします。
- 家にある身近なアイテムを使って安全に両面テープを剥がす具体的な手順
- 壁紙を破って後悔しないために絶対に避けるべきNG行動
- 万が一、壁紙が少し剥がれてしまったときの簡単な応急処置方法
- 100均アイテムを使う際の注意点と素材に合わせた使い分けのコツ
壁の強力両面テープをきれいに剥がすための基本と準備
なぜ壁紙は破れやすいのか
賃貸の壁に多いクロスと呼ばれる壁紙は、塩化ビニール素材のものが多く、表面に細かな凹凸があります。
この凹凸に強力両面テープの粘着剤がしっかりと入り込むことで、ぴったりと一体化してしまうのです。
普通に引っ張ると、粘着剤の強度の方がクロスの繊維よりも強いため、クロスごとベリッと一緒に剥がれてしまいます。
無理に引っ張るのが一番危険な理由
焦って爪でガリガリやったり、端っこをつまんで力任せに引っ張ったりするのは最も危険な行為です。
粘着力をあらかじめ弱める工夫を先にしないと、どれだけ慎重に引っ張っても壁紙の表面が持っていかれます。
まずは粘着剤を緩めるためのアプローチをすることから始めましょう。
家にあるものでできる!壁を傷つけない強力両面テープの剥がし方
ドライヤーの熱を使って粘着剤を緩める方法
両面テープの粘着剤は、基本的に熱に弱い性質を持っています。
ドライヤーの温風をテープの端から少しずつ当てて、粘着剤を柔らかくしていきましょう。
一気に温めるのではなく、10センチから15センチほど離して、様子を見ながらじっくりと温めるのがコツです。
指で触って少しフニャッとしてきたなと感じたら、端からゆっくりと斜め下に向けて剥がしていきます。
食器用洗剤とラップを使ったパック法
熱を使いたくない場所や、ドライヤーだけでは残ってしまった粘着剤には、台所にある食器用洗剤が役に立ちます。
食器用洗剤に含まれる界面活性剤には、粘着剤の隙間に入り込んで密着力を弱める働きがあります。
洗剤を少し水で薄めてテープの表面や隙間に塗り、その上からラップをピタッと貼り付けて10分ほど放置してみてください。
十分にふやけたら、乾いた布や指の腹で優しくこするようにして落とします。
お酢を活用したナチュラル剥がし術
お酢の酸性成分も、両面テープの接着成分を分解するのに役立ちます。
ティッシュやキッチンペーパーにお酢を染み込ませ、テープの上からパックするように貼り付けます。
数分置くと粘着剤が柔らかくなるので、プラスチック製のカードなどの端を使って、滑らせるように優しく剥がしてください。
お酢のにおいが残るのが気になる場合は、最後に固く絞った濡れ雑巾できれいに拭き取っておきましょう。
| 剥がす方法 | 必要なもの | 向いている状況 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ドライヤー法 | ドライヤー | 一般的な壁紙、広範囲のテープ | 近づけすぎによる壁紙の熱変形に注意 |
| 食器用洗剤パック | 洗剤、ラップ | 部分的な残りカス、熱に弱い素材 | 水分が壁紙に染み込みすぎないよう調整 |
| お酢パック | お酢、ペーパー | 時間が経って硬化したテープ | 酸っぱいにおいが残るため最後の水拭きが必須 |
壁紙を守るために絶対にやってはいけない3つのNG行動
爪や金属製のヘラで無理やりガリガリ削る
早く剥がしたいからといって、爪やカッター、金属のヘラなどで削り取るのはやめましょう。
壁紙は非常にデリケートなので、簡単に削れて下地が見えてしまいます。
使うなら、使わなくなったプラスチック製の会員カードや、お菓子のシリコンヘラなど、壁紙より柔らかい素材のものを選んでください。
一気に強い力で引っ張り剥がす
テープの端が少し浮くと、つい嬉しくなって一気に引っ張りたくなりますが、そこが最大の落とし穴です。
剥がれる勢いで壁紙の表面も一緒に引っ張られてしまい、大きな破れの原因になります。
焦らずに、常に壁に対して平行に近い角度で、じわじわとゆっくり引っ張るのが鉄則です。
油分の多いクレンジングオイルなどを大量に染み込ませる
シール剥がしの代用としてクレンジングオイルやベビーオイルを勧める声もありますが、壁紙に使うのはおすすめしません。
油分が壁紙の奥まで染み込んでしまうと、シミになってしまい、水拭きしても落ちなくなってしまいます。
壁に使うなら、乾いた後に残りにくい水溶性のものやお酢を選ぶのが無難です。
テープを剥がすときは、手前に引っ張るのではなく、壁に沿わせるように180度折り返すイメージで引っ張るのが一番壁紙に負担をかけない角度です。
角度をつけて手前に引っ張ると、壁紙が浮きやすくなるので気をつけてくださいね。
万が一壁紙が少し破れてしまったときの補修テクニック
100均の壁紙補修のりで目立たなくする
どんなに気をつけていても、少しだけ壁紙の表面がめくれて白く見えてしまうことがありますよね。
そんなときは、ホームセンターや100円ショップのDIYコーナーにある壁紙用の補修のりが頼りになります。
めくれてしまった部分に爪楊枝の先で少しだけのりをつけ、元の位置にピタッと戻して指で上から押さえます。
はみ出たのりを濡れ雑巾で拭き取れば、どこが破れたのかほとんど分からなくなりますよ。
壁紙がえぐれてしまったら穴埋め材を活用する
壁紙自体が少し千切れてなくなってしまった場合は、白い壁紙であればクロスの穴埋め材を少量、穴に埋め込むだけで目立たなくなります。
粘土のように隙間を埋めてくれるので、乾くと周りの壁紙と自然に馴染みます。
退去時の余計な出費を防ぐためにも、小さいうちに直しておくのが賢い選択かなと思います。
よくある質問
Q.100均のシール剥がしスプレーは壁紙に使っても大丈夫ですか
100均などで売られているシール剥がしスプレーは、有機溶剤が含まれていることが多く、壁紙の接着剤まで溶かして壁紙自体が剥がれてしまう危険があります。
また、シミの原因にもなりやすいので、紙製や塩ビ製の壁紙に直接吹きかけるのは避けた方が安心です。
もしどうしても使う場合は、必ず部屋の隅などの目立たない場所でテストしてからにしてくださいね。
Q.ドライヤーで温めるとき、壁紙が焦げたり変色したりしませんか
ドライヤーの温風を同じ場所にずっと当て続けると、熱に弱い壁紙は変色したり、縮んでシワになったりすることがあります。
必ず15センチ以上は離し、ドライヤーを軽く左右に振りながら、手で触れるくらいの温かさをキープするようにしてください。
熱湯をかけるのも、壁紙の裏の接着剤が剥がれる原因になるので避けた方がいいですね。
Q.クッション性の高い極厚の両面テープでも家にあるもので剥がせますか
クッションタイプの分厚い両面テープは、まずクッション部分をカッターなどで薄くそぎ落としてから、残った粘着面にアプローチするのが近道です。
カッターを使うときは、刃を寝かせて壁紙を傷つけないように慎重にスライドさせてください。
残った薄い粘着部分にドライヤーを当てたり、お酢パックをしたりすると、驚くほどスルッと剥がせますよ。
次の模様替えをストレスなく楽しむために
お気に入りのポスターを貼ったり、便利なフックを取り付けたりするのは、お家時間を快適にするための楽しい工夫ですよね。
だからこそ、剥がすときの不安でその楽しさが半減してしまうのは本当にもったいないなと思います。
今日ご紹介したドライヤー法やお酢パックなど、お家にあるものでまずは焦らず、ゆっくりと試してみてくださいね。
驚くほどきれいに剥がせたときのすっきり感は、なんとも言えない嬉しさがあります。
壁がきれいになったら、次は「剥がしやすい両面テープの選び方」や「壁を傷つけないアイテムの飾り方」が気になってくるかもしれません。
賃貸でも安心して使えるおすすめの壁掛けアイデアや、最初から失敗しないテープの選び方については、こちらの記事で詳しくお話ししているので、ぜひ合わせて参考にしてみてくださいね。

