ジェネリック医薬品は、日本においては、欧米諸国に比べるとまだまだの普及率で、半分以下と言われています。
これには医学界との関係など複数の原因があるのですが、そのひとつが安全性に対する信頼度が低く、お医者さんや薬剤師さんからの推奨が低いからだと言われています。
では厚生労働省では、ジェネリック医薬品に対してどのように考えているのでしょうか?
ジェネリック医薬品は厚生労働省のお墨付きなのか?
ジェネリック医薬品へ切り替えることは私たち利用者にとって得なのか?
ジェネリック医薬品に必要な処方箋について紹介します。
ジェネリック医薬品は厚生労働省のお墨付き?
ジェネリック医薬品が日本でなかなか普及しないのは、医学界との関係などもありますが、やはり安全面においてお医者さんや薬剤師さんの信頼度が低いからだと言われています。
厚生労働省は、ジェネリック医薬品に対してどのように考えているのかというと、医療費を抑制したいことから推奨しています。
そのためジェネリック医薬品の安全性も積極的にアピールしています。
それに闇雲に安全だと言っているわけではありません。
ジェネリック医薬品を私たちに提供できるようにするため、製造する企業に対しては、「生物学的同等性試験」と呼ばれる試験のデータが必須とされ、これによりそのジェネリック医薬品が、新薬と同等の効果と安全性を持っている事が証明されたものしか世に出まわらないようにしているのです。
なのでジェネリック医薬品は厚生労働省のお墨付きとも言えるのです。
ジェネリック医薬品へ切り替えるのは得なの?
ジェネリック医薬品へ切り替えることで、慢性的に薬が必要な方にとっては、長年の高額の薬代に頭を痛めていたことから解放されますね。
しかし、本当にジェネリック医薬品へ切り替えるのは得なのでしょうか?
新薬なら1日2回服用すれば良かったものが、ジェネリック医薬品だと1日3回服用しなければ同等の効果が得られなくなるという場合もあります。
このような場合、飲み忘れのリスクもあります。
それが病状に大きく影響してしまっては意味がありませんね。
処方箋の変更不可欄に印が入っていなければ、患者さんの意思によってジェネリック医薬品への変更は可能です。
しかし、命を預かるお医者さんからしてみれば、新薬と全く同じ用法で使用して、同等の効果が得られる場合でなければ、認められないようです。
ジェネリック医薬品に必要な処方箋
ジェネリック医薬品は、処方箋が要らないと思っている方がいるようですが、そんなことはありません。
市販薬として販売されているものはそうですが、病院でもらうものは新薬同様、処方箋がいります。
何ら新薬と変わらない手続きが必要となります。
ジェネリック医薬品が存在している薬については、お医者さんの発行する処方箋に「ジェネリック変更可」という欄があります。
お医者さんがこの欄に署名する事で、私たちは新薬にするにかジェネリック医薬品にするのかを選択できます。
しかし、現実問題として、お医者さんが署名したがらないケースが多かったので、厚生労働省が「ジェネリック変更不可」という欄に変更しました。
これによって署名がなければ、薬剤師と相談してジェネリック医薬品に自由に変更出来るようになりました。
このようなことをみても、日本ではなかなかジェネリック医薬品が普及しない要因がありますね。