花粉症の治療で、舌下免疫療法というものがあるのですがご存知でしょうか?
花粉症による鼻づまりやくしゃみなどの症状に対して、皆さんはどのような対処をされているのでしょうか?
ひたすら我慢して花粉の時期が過ぎ去るのを待つ方もいますが、マスクやメガネの着用だけという方もまだまだ多いですね。
症状が酷いので、花粉症の薬で症状の軽減をする方ももちろんたくさんいますね。
そこでおすすめなのが簡単にできる舌下免疫療法です。
花粉症の治療でとても簡単な舌下免疫療法とはどういったもので、副作用はあるのか?費用はいくらくらいなのか?保険は適用されるのかについて紹介します。
また、舌下免疫療法の注意点がありますので、こちらについても紹介します。
舌下免疫療法という花粉症の治療法とは?
舌下免疫療法とは、体内にアレルギー物質を少量ずつ吸収させることで、花粉症の症状を軽減させるものです。
「舌下」というくらいですから、舌の下に花粉症の原因となるアレルギーを含む液体を垂らして、体内にアレルギー物質を吸収させます。
やり方はとても簡単で、お医者さんに液体を舌の下に落とされ、そのまま約2分待ち、その後飲み込みます。
たったこれだけで済む花粉症の治療法なのです。
これを毎日1回おこないます。
だから毎日病院に行く必要がありますってことはなく、2日目からは自宅で自分で行なうことができます。
しかし、舌下免疫療法は花粉症に対してすぐに効果があらわれるというものではありません。
毎日続けることで、体質を改善して花粉症対策をするというものです。
舌下免疫療法の副作用と費用 保険の適用されるの?
舌下免疫療法はとても簡単な花粉症の対策方法ですが、副作用はあるのでしょうか?
舌に垂らす液体というのは、自然界にあるスギ木の花粉から薬用に成分を抽出したものとなります。
なので薬害の心配はありません。
しかし、スギ花粉の方に対して、口からスギ花粉を入れて治療するというものなので、アレルギー反応がでないとは言い切れません。
ただ、重篤な副作用の報告はありませんので、安心して取り組めると言って良いでしょう。
病院によって違いはありますが、最初の何回かは2週間ごとの通院が必要で、その後は1カ月に1回程度の通院が必要という所が多いようです。
体の中にアレルギー物質を入れるので、定期的な通院は必要となります。
実はこの治療法は最近のものではありません。
以前からあったのですが、保険がきかなかったため利用者が少なかったのです。
最近、利用者が増えていて注目されるのは、2014年から保険適用になったからです。
保険適用は13歳以上で、スギ花粉のアレルギー反応に陽性である方が対象となります。
3割負担なら費用は、1カ月当たり2~3千円程度です。
舌下免疫療法の注意点
舌下免疫療法には注意点があります。
それはどの花粉にも有効というわけではないということです。
現状では、スギ花粉にアレルギー反応のある方のみに対して有効な治療法となっています。
また、いつでもできるというものではなく、スギ花粉の飛散する前後には舌下免疫療法を開始することができません。
具体的には、1~5月は治療を開始できないと思っていた方がよいでしょう。
スギ花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前から治療を開始すると効果があると言われていますので、10月までに治療を開始するのがおすすめとなります。
舌下免疫療法は、あらかじめ講習を受けた医師しか処方できません。
この治療法を検討しているのでしたら、ご自分の住まいの近くにやってくれる病院があるか確認しておきましょう。