カモミールと言えば、ハーブティーとして飲み物というイメージとアロマにして、香りを楽しむ、エッセンシャルオイルとして使用するなどのイメージが強いですね。
そんなカモミールですが、中世までは薬草として用いられていたので、様々な効能があります。
そこで、カモミールの効能とカモミールティーにオススメの種類について紹介します。
カモミールは民間薬
カモミールはカモミールティーやカモミールの香りによる効果を期待するものというイメージですが、4千年以上前から薬草として用いられていたと言われ、ヨーロッパで最も歴史のある民間薬とされています。
昔は婦人病を始め、肝臓の痛み、頭痛、偏頭痛などに効果があるとして用いられていました。
また、カモミールは近くに生えている植物を健康にする働きがあると言われています。
キャベツやタマネギのそばに植えておくと、害虫予防になり、浸出液を苗木に噴霧すると、立ち枯れ病を防げます。
カモミールの効能
安眠効果
カモミールの花に含まれる精油には、高ぶっている神経を鎮めてリラックスさせる働きがあります。
そのため安眠効果があり、疲労回復させてくれます。
就寝の約1時間前に飲むことで安眠効果を得られます。
風邪の改善と月経痛の緩和
ヨーロッパでは、子供が風邪をひいたとき、初期症状を緩和するものとして、カモミールティーを飲ませる習慣があるそうです。
カモミールには、体を温めて発汗させる作用があるからです。
体が温まり、血行が良くなるので、子供だけでなく女性の月経痛を癒す効果もあります。
抗炎症作用
カモミールの精油成分には、アズレンという成分が含まれています。
このアズレンには、炎症を鎮める働きがあり、口腔粘膜から食道、胃腸までの消化器系の粘膜の炎症を抑えるのに効果があります。
口臭は、歯肉炎など口の中の炎症が原因となることが多いのですが、カモミールティーを飲んだりすることで、歯肉炎と口臭の予防に効果を発揮してくれます。
抗酸化作用
近年、カモミールティーの抗酸化作用が注目されています。
がん予防にカモミールティーが役立つとして、メディアで取り上げられたのをきっかけとして、カモミールティーの抗酸化作用が注目されています。
カモミールには、フラボノイド色素であるアビゲニンが含まれており、これに抗酸化作用があるのです。
どのくらい飲めば効果があるのかなど不明な点も多いのですが、アピゲニンには、生活習慣病やアレルギーを引き起こす活性酸素を抑えてくれる効果があることが明らかになっています。
カモミールはジャーマン種を飲もう
カモミールには様々な効能が期待できるので、ぜひ摂取したいもんです。
そうなるとカモミールティーとしてが一般的な摂取の方法となるのではないでしょうか。
実はカモミールと一口に行っても、いくつかの種類があります。
ハーブティーとして飲むことを考えますと、ハーブとしてはジャーマン種とローマン種の2種類があります。
ジャーマン種は甘く、口当たりが良いのが特徴で、ローマン種は苦みがあります。
なので、ハーブティーとして飲む場合には、ジャーマン種がオススメです。
カモミールティーは苦いから苦手、と思っている方も多いようですが、もしかしたらローマン種を飲んでいたので、苦いというイメージが強いのかもしれませんよ。
カモミールに限らずですが、ハーブティーは1日1~2杯が目安とされています。
ハーブティーが体質に影響を及ぼすには、1カ月以上続けないと効果がないと言われています。
様々な効能を期待するには継続が大事です。