下肢静脈瘤のなかで血管がクモの巣のようにひろがって見える下肢静脈瘤があります。
見た目を気にしてスカートなどが履けない女性もいる下肢静脈瘤で、クモの巣状静脈瘤と言います。
下肢静脈瘤のなかのクモの巣状静脈瘤についてとその治療法について紹介します。
また、クモの巣状静脈瘤と間違えやすいリベドーについても紹介します。
下肢静脈瘤のクモの巣状静脈瘤
下肢静脈瘤は、足の血管がぼこぼこと浮き出てしまう病気です。
下肢静脈瘤の症状で、糸のように血管がからまっている場合は、下肢静脈瘤のなかの「クモの巣状静脈瘤」というものとなります。
見た目がクモの巣のように見えることからこの名前がついています。
クモの巣状静脈瘤は、最初にチクチクとした痛みがあり、少し時間が経過すると痛みが消えます。
痛みが消えても静脈瘤は解消されることはありません。
基本的にクモの巣状静脈瘤は、見た目さえ気にしなければ、治療の必要がない場合がほとんどです。
クモの巣状静脈瘤の治療方法
下肢静脈瘤のなかのクモの巣状静脈瘤は、見た目が気になる場合には血管を消すことができます。
注射で消す治療方法で硬化療法と言います。
血管内に硬化剤という薬を入れ、血管を固めて徐々に吸収させる方法です。
注射後に医療用の弾性ストッキングを履いて足を圧迫し、症状を改善していきます。
3日間は入浴時以外24時間着用し、一週間ほどで、弾性ストッキングの必要がなくなり、その後も時間が経過するにつれ、ふくらはぎの静脈瘤はほとんど目立たなくなります。
クモの巣状静脈瘤は、レーザー治療が行われる事もあります。
硬化療法が行えない場合です。
赤い色素にのみ反応する特殊なレーザーで、赤みの原因となっている余分な毛細血管を消すことができます。
しかし、保険適用外のため、治療費が高額になります。
クモの巣状静脈瘤と間違えやすいリベドーとは?
下肢静脈瘤のなかのクモの巣状静脈瘤と間違えやすいものとして、リベドーというものがあります。
リベドーは皮膚の末梢循環障害による症状のひとつで、下肢に赤紫色の樹枝状(じゅしじょう)、もしくは網目状の模様がみられるものです。
寒冷やさまざまな病気などによって血液の流れが悪くなり、酸素の少ない血液がたまることで起こります。
クモの巣状静脈瘤にしろ、リベドーにしろ気になるようでしたら、病院で診てもらうようにしましょう。