不眠症で悩んでいる方は増加傾向にあります。
日本では5人に1人が不眠症ではとも言われています。
また、不眠症は加齢と共に増加傾向にあり、男性よりも女性の方が悩まされている方が多い症状です。
ドラッグストアなどで寝るための薬を購入している方も多いですが、病院で処方されるものとは全然違います。
病院で処方されるものは「睡眠薬」で、市販されているものは「睡眠改善薬」です。
そこで睡眠薬と睡眠改善薬の違い、不眠症の原因と不眠症と感じたら何科にかかればよいのかについて紹介します。
睡眠薬と睡眠改善薬
睡眠薬というと日本ではあまり一般的でないため、あまり良いイメージがありませんが、海外では風邪薬や頭痛薬と同じように使用されるとってもポピュラーなものです。
一般的には睡眠薬と言われていますが、本当は「睡眠導入剤」というものです。
精神科などでは「眠剤」とも呼ばれています。
睡眠薬は、日本では精神科や心療内科などで、お医者さんに処方箋を書いてもらわなければ手に入れることはできません。
これは大量に服用すると死に至ることもありますし、副作用として依存症状があるからです。
ドラッグストアなどで市販されているのは睡眠薬ではありません。
「睡眠改善薬」と呼ばれるもので、風邪薬や花粉症の薬に入っているのと同じ「抗ヒスタミン薬」です。
風邪薬などを服用すると眠気に襲われる方には、とても効果のあるものとなりますが、眠気に襲われない方の場合、ほとんど効果を得られないといった個人差が大きい薬です。
不眠症の原因
不眠症で悩む方は増加傾向にありますが、その原因は現代の生活習慣の変化やストレスが大いに関係しています。
私たち人間は本来、体内時計を持っていて、朝起きて太陽の光を見ることでリセットするようになっています。
しかし、深夜まで起きている人が増えたり、深夜でも昼間のように明るい場所が増え、活発に過ごすことが増えたことから、体内時計が狂ってしまい不眠症になると考えられています。
眠れないということは脳が興奮状態にあるのですが、寝る直前までテレビやパソコンのモニターを見ていたり、ストレス社会ですから何かしらの悩みを抱えていたりして脳が覚醒状態のまま、布団に入ってもなかなか寝付くことができないのです。
不眠症は何科?
不眠症がいつまでも改善されないようでしたら、病院で診てもらいましょう。
その場合、何科を受診すればよいのかというと精神科となります。
実は不眠症は、うつ病と密接な関係があると言われています。
しかし、精神科に行くとなるとハードルが高く感じてしまう方が多いのも事実です。
そのような方は、まず内科で診てもらいましょう。
内科でも不眠に対応していることが多いです。
また、最近では睡眠障害の専門の病院もできてきていますし、「睡眠診療科」という科を持つ病院も増加傾向にあります。
ネット等で調べて、近隣にあれば利用するのが良いでしょう。