顕微授精って知っていましたか?
体外受精と人工授精は良く聞く言葉なのでなんとなくはわかると思いますが、顕微授精というのは知りませんでしたので調べてみました。
顕微授精とはどういったものなのかについて紹介します。
また体外受精と人工授精についても紹介します。
顕微授精とは?
体外受精と人工授精は、不妊治療の方法だと誰もが知っていると思います。
しかし、「顕微授精」というのがあるのをご存知でしたでしょうか?
顕微授精は、今や不妊治療には欠かせない不妊治療の方法だと言えるでしょう。
体外受精と人工授精は、不妊の治療法ですから顕微授精も、同じような不妊の治療法だと言うイメージがありますよね。
厳密に言うと少々違いまして、体外受精の場合は、女性の身体の中から採取した1個の卵子と、男性の5万個を超える数の精子を一緒にして自然に受精するのを待つ方法。
これに対してこの顕微受精とは、1個の卵子に対して1個の精子を直接注入して受精するのを待つ方法のことをいうのです。
この方法は、ICSI(イクシー)と呼ばれています。
なので顕微授精=ICSIとなっています。
受精の手助けを行うのが顕微授精であって、それ以外の過程は体外受精と何ら変わりません。
顕微授精は何が良いのかというと、無精子症に近い乏精子症という方や副睾丸の精子(精巣上体精子)、睾丸の精子(精巣精子)、さらには凍結された精子であっても、妊娠が可能なことです。
顕微授精は高等な技術を要します。
病院やお医者さんの技術の差も影響してくると言われている方法ですので、病院選びが重要となります。
体外受精とは?
体外受精の歴史といえば1978年にまで遡ります。
この年、「試験管ベイビー」と言う言葉が話題になりました。
イギリスで世界で最初の体外受精による赤ちゃんが誕生したからです。
それ以降、世界各国で体外受精の研究が進められ、技術も急速に発展してきました。
体外受精とはどのような不妊治療かというと、「試験管ベイビー」と言う言葉からも連想出来るように、女性の身体の外で卵子と精子を受精させる方法です。
女性の両方の卵管が閉塞している場合や女性の年齢が高齢であったり、子宮内膜症があり、妊娠出来ない場合などに有効な方法です。
人工授精を何度行っても妊娠できないしない場合に、体外受精が勧められるケースがあります。
体外受精は病院によってその成功率はかなり違うとも言われています。
実際に妊娠出来る可能性は高い病院だと4割程度と言われていますが、低い所だと2割というようにかなりの違いが出ます。
また、費用も病院によって全然違いますので、よく調べてから取り組んだ方がよい方法とも言えます。
人工授精とは?
人工授精は女性の排卵予測日に、事前に男性から採取していた精液の中から活動が活発な精子だけをより分け、カテーテルを利用して女性の子宮内に直接注入する方法のことを言います。
人工授精は、子宮頚管の中の粘液分泌が異常であったり、男性の精子が少ない、もしくは無精子の場合にも行われます。
ほかにもEDの方や女性器異常等と言った性交障害の場合に、有効な不妊治療となります。
人工授精は1回おこなって妊娠する確率は低く、数回おこなうことが多いです。
4回ほど行なうとかなり高い確率で妊娠する方法です。
4回おこなっても結果が出ない場合には、別の不妊治療を考える分岐点となります。