おならが多いのはなぜなんでしょうか?おならが多い原因として考えられるものとおならが多くなる病気や加齢との関係について紹介します。
おならが多い原因とは?
おならが多くなってしまうのは、食事が問題になっている場合が多いです。食べ方や、食べるものによっては、おならを増やすことになってしまうので、普段の食事には注意が必要です。まず、早食いをするのはよくありません。早食いは、あまり噛まないで大量に食べ物を詰め込む食べ方ですが、この際、空気も大量に取り込むため、おならが増えてしまうのです。
また、十分に噛み砕かないということは、消化が悪くなってしまうので、腸に負担をかけたり、ガスを発生させる原因になります。
他にも、「熱い飲みものをすする」「炭酸飲料を飲む」という行為は、空気が多く入ってくるので、おならが出やすくなってしまいます。
そして、食べ物については、食物繊維による影響が大きいです。食物繊維と言えば、野菜やイモ類に多い成分であり、「サツマイモを食べるとおならが出る」というのは有名です。これは、腸内で食物繊維が分解されれるとき、多くのガスが発生するために起こります。ただし、食物繊維には、腸内環境を整える効果があるため、あまり臭いがしないという特徴があります。
おならが多いときの病気とは?
おならが多いときは、病気になっている可能性もあります。おならが多くなる病気としては、主に3つの病気が考えられます。まず、最も多いのが「過敏性腸症候群」です。これは、腸が正常に働かないことで、下痢や便秘などを引き起こす病気ですが、腸の異常だけあり、おならも多くなってしまいます。過度なストレスの影響で起こる病気ですが、現代はストレス社会でなので、多くの人が悩まされています。
もうひとつは、「呑気症」と呼ばれるもので、唾液を飲み込むときに、多量の空気まで飲み込んでしまう病気です。そのため、おならの他にも、げっぷが出やすくなったりします。これも精神的なものが影響しており、心の落ち着きを失っているときによく起こる病気です。この病気では、唾液や食べ物を飲み込むとき、なるべく空気を吸わないように意識することが大切です。
そして、「クローン病」という消化器官の病気も要注意です。これは、腸などが炎症を起こす病気で、おなら以外にも、発熱や下痢、嘔吐などの症状が出ます。この3つの中では最も症状が重いので、これらの症状をがあったら、早めに病院へ行きましょう。
おならが多いのは加齢が影響している?
おならと加齢は、一見するとつながりが薄いようですが、実は大いに関係しています。ここで重要になるのは、加齢による腸内環境の乱れです。腸内の環境は、腸内細菌がバランスよく働くことで保たれていますが、これが崩れると、善玉菌よりも悪玉菌の方が多くなり、腸の働きに悪影響を与えます。腸が正常に動かないと便秘になりやすく、腸内に溜まった不要物がガスを発生させてしまうのです。腸内環境が悪化していると、おならの回数が増えるだけでなく、臭いがきつくなるという症状もあります。
こうした腸内環境の乱れは、食事によるところも大きいのですが、高齢になると、どうしても悪玉菌が多くなりがちです。というのも、善玉菌というのは、生まれたばかりのときは非常に多いのですが、年を重ねるとだんだん減ってくるものだからです。
したがって、年をとるほど、善玉菌を増やす食事をしなければなりません。そのためには、ヨーグルトなどのビフィズス菌が多い食品を、積極的に食べるようにしましょう。ビフィズス菌は善玉菌の一種なので、直接体内に入れることで、腸の健康を維持することができます。