下肢静脈瘤は下肢に血液がたまってしまう病気です。
下肢に血液がたまってしまうとデコボコと血管が浮かんで見た目が悪くなるだけでなく、かゆみが出たり、かきすぎて皮膚炎になったり、色素沈着したりしてしまいます。
難治性潰瘍となって残ることもあります。
こうならないためにも普段から予防する必要があります。そこで、下肢静脈瘤はどのように予防したらよいのかについて紹介します。
また、妊娠中は下肢静脈瘤になりやすいので、妊婦さんが気をつけるべきことについても紹介します。
下肢静脈瘤の予防
下肢静脈瘤になってしまったら、放置していても自然と治るということはありません。
足の血管が浮き出ているとか、血管が目立つようになった気がするとか、皮膚が黒ずんできたような気がするなどの症状が思い当たるようなら、一度病院で診てもらったほうが良いでしょう。
また、下肢静脈瘤のサインとして、足がよくつる、浮腫がなかなか取れない、疲れがたまるなどがあります。
これらは下肢静脈瘤じゃなくてもみられる症状のため、見過ごさないほうがよいでしょう。
下肢静脈瘤は女性に多く、遺伝も関係していますので、母親が下肢静脈瘤の方や自分が下肢静脈瘤で、娘さんがいるのでしたら、早くから予防することを意識しましょう。
下肢静脈瘤を予防しよう 日常で気をつけること
下肢静脈瘤を予防するには、日常で気をつけることがたくさんあります。
まずは、長い間、同じ姿勢でいないことです。
足を伸ばしたり、こまめに足首を回す、座りっぱなしにならないなど足の血液循環を良くしましょう。
また、寝る時には足を心臓より高めにしておくとよいでしょう。
下肢静脈瘤予防の靴下やストッキングなどもありますので、日常的に使用するのも良いでしょう。
食べ物でも気をつけて下肢静脈瘤を予防しましょう。
脂肪分や塩分や砂糖の摂り過ぎないようにして、水分補給を心がけ、ビタミンCとビタミンEの摂取を積極的に行いましょう。
下肢静脈瘤を予防には服装も大事です。
体の血流を妨げたり、締め付ける服は下肢静脈瘤が悪化します。
下肢に血液を溜めてしまう原因にもなりますので、スタイル維持のためと言ってもきついガードルや太もものところで締まるタイプのストッキングは止めましょう。
ウエストをベルトできつく締めることも血流が悪化する原因になるので止めましょう。
下肢静脈瘤を予防しよう 妊娠中
下肢静脈瘤は妊娠中に症状が出る方が多く、妊婦さんの5人に1人の割合でみられます。
なので、妊婦さんになったら下肢静脈瘤を予防するようにしましょう。
寝る体勢を気をつけましょう。
寝る時は、上を向いて寝るよりも左を下にして寝るようにしましょう。
左を下にして寝ると骨盤内で静脈へかかる圧を減らすことが出来るので、おなかの赤ちゃんへの血液循環が良くなるのでオススメです。