飛蚊症(ひぶんしょう)という言葉を御存知ですか?
飛蚊症とは、その名前の通り、目の前に蚊が飛んでいるように見える事からそう呼ばれています。
飛蚊症の主な原因は老化ですが、最近では若い世代の人達にも飛蚊症が広がってきています。
飛蚊症の原因とは?
検査方法と改善するにはどうすればよいのかについて紹介します。
飛蚊症の原因
飛蚊症の原因は、老化によって活性酸素が増加し、細胞が劣化する為だと言われています。
また、ストレスも活性酸素が増加するので、飛蚊症の原因の一因と言われています。
ストレスでもなってしまう為、最近では高齢の方だけではなく、若い方で飛蚊症に悩まされている方も少なくありません。
飛蚊症は名前の通り、目の前に蚊が飛んでいるように見えたり、黒い虫が動いているように見えたりするのでこう呼ばれています。
飛蚊症の原因は、生理的なものと目の病気が原因で起こるものとがあります。
生理的なものとは、加齢とともに硝子体と呼ばれる部分が萎縮してしまい、硝子体の後ろが網膜から剥がれてしまって黒い点のように見えたり、硝子体の一部にしわのようなものができ、その部分が濁ってその影が網膜に映り、黒い点のように見えたりします。
目の病気が原因の場合は、網膜剥離の前兆として起こることがあります。
飛蚊症になったからといって、失明などすることは基本的にはありません。
視力が低下してしまうこともありません。
しかし、視界には常に黒い浮遊物が見えているのですから、不快な状態です。
これが精神的にかなりの苦痛になる方が多いです。
飛蚊症は、睡眠不足や目を酷使するなどの生活習慣の影響も大きいと言われています。
日々の生活の中で、目へのケアをしていくこととストレスを溜めないことが予防につながります。
飛蚊症の検査
飛蚊症は老化やストレスでなるものです。
飛蚊症になったからといって、失明などすることは基本的にはありませんし、視力が低下してしまうこともありません。
しかし、病気が原因で起きている可能性もあります。
一番多いのが網膜剥離で、ほかにも硝子体出血などが原因で起こっている可能性があります。
実はこれらが原因で起こっていても老化が原因だと思って放っておく方も多いのです。
そこで飛蚊症の症状がみられたら、一度検査をしてみることをおすすめします。
検査をすれば自分の飛蚊症が加齢によるものなのか、病気によるものなのかがわかります。
飛蚊症の検査は、検眼鏡を使って網膜の状態を調べる眼底検査や目薬をさして一時的に瞳孔を拡げる散瞳検査などが一般的です。
散瞳検査を行うと、数時間は焦点が合わせにくくなったり、いつもよりも光が眩しく感じたりします。
検査後に車の運転などは危険ですから、誰かに連れ添ってもらったほうがよいでしょう。
飛蚊症の改善
飛蚊症の改善は、特に治療は行わず見えている黒い浮遊物がどんどん勝手に移動して、自然と消えてくれるのを待つしかありません。
なるべく早く改善するには、普段からの生活習慣を見直す必要があります。
食事で眼の機能を高めてみたり、老化が原因で起こるのが主なので、眼の老化を防ぐ栄養素やサプリを摂取したりしてはいかがでしょうか。
ただ、網膜剥離や硝子体出血などが原因で起こっている飛蚊症であれば、治療が必要となってきます。
進行させないようにするためのレーザー治療があります。
しかし、これは網膜剥離の治療で飛蚊症の治療ではありません。
硝子体を手術で取り除いて治療をする方法もありますが、眼球に穴を開ける手術なので、回復するまでに時間がかかりますし、簡単に行えるものではありません。