恵方巻きとは、節分の日に食べると縁起が良いとされる巻き寿司の事です。
恵方巻きはただの巻きずしといえばそうなのですが、その食べ方に特徴があり、大阪方面では昔から行われていました。
これを大手コンビニエンスチェーンが広めたことによって、今や全国区の行事に育ったと言えるのではないでしょうか。
恵方巻きは、その年の決められた方角(恵方)を向いて食べる訳ですが、年ごとに向く方角は違います。
恵方巻きを食べる時に向く方角はどのようにして決めるのでしょうか?
恵方巻きの起源と由来、恵方巻きの具材は決まっているのかについてと合わせて紹介します。
恵方巻きの方角の決め方とは?
恵方巻きを食べるときに向くと良いとされる方角のことを恵方といい、恵方とはその年の福や徳を司る神様、歳徳神(としとくじん)がいる方位を指します。
そして、一旦巻き寿司を食べ始めたら、食べ終わるまでは、一言たりとも喋ってはいけないという決まりがある行事です。
恵方はその年によって異なり、一定のルールがあります。
恵方は西暦の下一桁で決められており、西暦の下一桁が1、3、6、8は南南東少し南、2と7は北北西少し北、5と0は西南西少し西、4と9は東北東少し東となっています。
そのため方角は4つしかありません。
干支の十干により、4つの恵方を5年周期としているので、東西南北南で一つの周期となっています。
そのため、今年が西の場合は5年後また西の方角になります。
恵方巻きの起源と由来
恵方巻きの起源は様々な説がありますが、もともとは恵方巻きという名前ではなく、節分の巻きずし、丸かぶり寿司という名前でした。
大手コンビニエンスチェーンが節分に食べるお寿司を恵方巻として売り出したのがきっかけとなっています。
恵方巻きの由来は江戸時代後半から明治時代の初期の頃、大阪の商人が商売繁盛や厄払いのため、節分、つまり立春の前の日に食べていたということから来ているという説が有力です。
そのため幸運巻き寿司とも言われています。
芸子遊びを通し、商売繁盛を願ったという説や切る手間を省くためという説などたくさんの由来にまつわる話があります。
向くと良いとされる方角のことを恵方といいますが、これは恵方巻きだけではなく初詣にも使えます。
自宅から恵方の方角の神社に初詣をし、願い事を祈願すると良いとされていて、これを恵方詣りと言います。
恵方巻きの具材は決まっている?
恵方巻きは今や全国区となり、販売されているものは、年々種類が豊富になってきており、海鮮系やイクラが入った豪華なものなどが増えてきています。
そんな恵方巻きを自分で作るとしたら、具材として何を使ったらよいのか悩みますが、実は恵方巻きの具材は決まっていません。
ですが、恵方巻きの具材は7種類と数は決まっており、これは七福神にあやかりたいという願いから来ていると言われています。
7つの具を巻くことで、福も巻くという意味があります。
一般的には、かんぴょうや菜花などの葉物やきゅうり、厚焼き玉子、桜でんぶ、しいたけやうなぎ、といったものが入っています。
現在では子どもでも食べやすいように細まきにしたり、巨大なものや長いものを作ったりなどイベント的な意味もあり、具材にこだわりはありません。