おせち料理といえば、その家庭ならでは特色があるものですね。
最近では作らなくなったご家庭も多くなりましたが、食べない家庭はあまりなく、販売されているものを購入することが増えてきているのがおせち料理。
おせちおせちっていうけど何をもっておせちというのでしょうか？
そこでそもそもおせち料理とはなんなのか？そしておせち料理の由来とは？またおせち料理は関東と関西では何が違うのかについて紹介します。
おせち料理とは
おせち料理というと重箱に入った煮物や酢の物で、お正月に食べるものというイメージがありますよね。
おせちっていうとこれだよという方がいますが、実は違います。
本来おせち料理というのは、お正月期間中にいただく食事すべてを指すのです。
お正月といえばおとそがあって、お雑煮があって、そしていわゆるおせち料理があるのが元旦の朝の様子ではないかと思いますが、この状況そのものがおせち料理だったりということになります。
ということはひとり暮らしの方なんかで多いのが、元旦の朝ご飯がカップ麺だったという方は、それがその人方にとってその年のおせち料理ということが言えるわけです。
でもカップ麺などをおせち料理だとしないために今では、重箱に入ったお正月用の料理のみをおせち料理と称するようになっているのが現状ですね。
最近では、核家族化ということもあり、おせち料理も一段お重のみの物も人気となっています。
しかし、本来お正月料理を重箱に詰めるのは、めでたさを積み重ねるというゲン担ぎから来ている風習なので、一段ではなく重ねたものを用意したいですね。
おせち料理の由来
おせち料理は作る時代から買う時代へとかなりシフトしてきていますが、お正月には欠かせないものであることには変わりません。
そんなおせち料理の由来ですが、もともとは主婦の方がお正月くらいは炊事に追われることがなく、のんびりと過ごせるようにというところから生まれたものだという説があります。
だからおせち料理は日持ちする煮物や酢の物、それに乾物が主流になっているといわれています。
また、台所にいらっしゃる火の神様を起こさないようにするために、お正月中は火を使わないという考えからきているという説もあります。
おせち料理 関東と関西
おせち料理は基本的に三つ肴や口取りとも呼ばれる祝い肴三種がメインということになります。
煮物・酢の物・焼き物となる訳ですが、地域によって中身は異なります。
関東と関西の違いを紹介しますと、関東では数の子・田作り・黒豆を祝い肴三種に挙げる方が多いかと思います。
しかし関西では黒豆よりたたきごぼうが重要だったりなんかもします。
とは言え、関西にはやはり本場丹波の黒豆があります。
これは外せないということで、数の子・田作り・たたきごぼう・黒豆の祝い肴四種が定番だったりするご家庭が多いです。
関東では田作りと呼ばれるちっちゃなカタクチイワシの炒り煮ですが、関西では「ごまめ」と言いますしね。
また、睨み鯛と呼ばれる鯛の塩焼きが一際目立っているのも関西のおせち料理の大きな特徴といえるでしょう。
あの鯛は、ずっとお正月の間に睨みつけていてもらうのが役割で、食べちゃいけないんですよね。
