難聴でも突発性難聴は最近アーティストが公表することも多くなりましたので、よく耳にする言葉となりました。
この難聴と呼ばれる症状と突然激しいめまいを起こす病気であるメニエール病は関係が深いと言われています。
また、難聴と同時に耳鳴りが起こる方もいます。
難聴とメニエール病の関係と難聴と耳鳴りが同時に起こる原因について紹介します。
また、難聴やメニエール病には効果が高いとされる神経ブロック療法とはどのようなものなのかについても紹介します。
難聴とメニエール病
難聴の中でも突発性難聴は、突然耳が聞こえ辛くなる病気です。
この病気に罹った方の約30%が同時にめまいの症状を訴えています。
内耳に何らかの異常が起きて、突然激しいめまいに襲われるメニエール病との関係が深いと言われています。
突発性難聴だと診断されたにもかかわらず、後にメニエール病だと再診断される場合がしばしばあります。
それほど診断が難しいといえる耳の病気でもあるのです。
しかし、この2つは全く異なる症状がみられるので、再診断で病名が変わるというのも不思議です。
突発性難聴は、めまいの発作を繰り返すという事はありませんが、メニエール病には間隔は一定ではなく、毎日起こる事もあれば、週や月に1回、中には年に数回と言った間隔で不定期にめまいの発作を繰り返すという特徴があります。
メニエール病のめまいの特徴としては、自分もしくは周りの景色がぐるぐると回るような激しい回転性のめまいを起こすことです。
また、めまいに伴って吐き気や嘔吐したりする事もあります。
突発性難聴の治療をおこない、難聴が改善された後でもめまいの症状が繰り返されるようであれば、メニエール病を疑う必要があります。
難聴もメニエール病も進行性の病気です。
治療の開始時期が遅くなると症状が悪化してしまいますので、初期の症状のうちに適切な治療を受けるようにしましょう。
難聴と耳鳴りが同時に起こる原因
難聴と同時に耳鳴りがするということはよくあります。
この原因は蝸牛(かぎゅう)に何かしらの異常が起きているためです。
蝸牛とは、音を電気信号へと変換して、脳へと送っている聴覚器のことです。
蝸牛に異常が起きると、鼓膜からの音が伝わらなくなったり、脳へ送っている電気信号に余計な雑音が付加されてしまい、難聴と同時に耳鳴りがするという現象が起こるのです。
また、このような症状がみられる場合、めまいも一緒に起こす可能性が高いのです。
これは蝸牛とめまいの原因となる耳石器(じせきき)と三半規管(さんはんきかん)と呼ばれる箇所が隣り合っているので、お互いが影響を受けといるからです。
難聴と耳鳴りが同時に起こるのは症状が軽いうちに治療に取り掛かることが大切です。
少しでも耳に異常を感じたら、とりあえず耳鼻咽喉科で診てもらうようにしましょう。
難聴やメニエール病には神経ブロック療法が良い?
難聴やメニエール病には神経ブロック療法が良いと言われています。
難聴やメニエール病、耳鳴り、めまいには、神経ブロック療法の中でも筋肉の緊張を緩和する治療法である星状神経節ブロック療法が効果が高いと言われています。
星状神経節と言われる首にある左右一対の交感神経節に対して、少量の局所麻酔薬を注射することで、一時的に交感神経の機能がブロックされて麻痺し、緊張が緩みます。
緊張が緩むことで、自律神経のバランスが良い方に働き出してくれます。
その結果として難聴やメニエール病、耳鳴り、めまいといった症状が改善されるようになります。
星状神経節ブロック療法は一度で効果が得られるようなものではありません。
効果は症状の状態や個人個人の体質に影響されると言われていて、効果が実感出来るまで通常30回程度、局所麻酔薬の注射をする必要があります。