雑穀米は健康に良いというイメージがあります。玄米も体に良いというイメージがあります。
食生活を改善したいと考える時に見直したいのが主食であるお米の食べ方ですね。
そこで雑穀米に切り替えようと思うわけですが、雑穀米って何が良いのでしょうか?
そこで雑穀米とはどういったもので、体に良いというイメージがある玄米との違いは何かについて紹介します。
また、雑穀米の栄養と炊飯器で炊く時のコツについても紹介します。
雑穀米とは
雑穀米とは、白米に玄米の他に黒米、赤米などの米類や粟やひえ、きび、ハトムギ、大麦、アマランサス、キノアなど数多くの雑穀を混ぜ合わせて炊くご飯のことです。
白米よりも栄養価が高いので、健康志向の方達に注目され、食事に取り入れるようになっていますね。
体に良いというイメージがある玄米とは何が違うのかというと、玄米は稲のもみ殻だけを取り除いた状態のお米のことです。
お米の周りをヌカに覆われている状態なので、茶色や黄土色っぽい見た目となっています。
ヌカに覆われている状態であって、胚芽が削ぎ取られていないので、白米よりも多くの栄養素があります。
ただし、炊き方には注意が必要で、白米と同じように炊いてしまうと硬くなってしまい、粘りも少ないので美味しくないです。
その点、雑穀米は白米に雑穀を混ぜるので、量を調節することで自分好みの味にすることが出来ます。
雑穀米で気をつけなければいけないことがあります。
それはメリットである量の調整が出来るという点が、デメリットにもなるということです。
量の調節が自由に出来てしまうので、白米の量を増やし過ぎてしまうことが考えられます。
そうすると様々な効果をあまり感じにくいのが難点です。
白米と比較すると、どうしてももっちりした食感が少ないので食べにくいという方もいます。
雑穀米の栄養
雑穀米は健康に良さそう、体に良さそうというイメージがありますが、どんな栄養があるのでしょうか?
雑穀米には、生活習慣病予防に効果が高い栄養素を多くバランス良く含んでいます。
代謝を促進して免疫力をアップする亜鉛や骨を作るカルシウムにリン、心臓や筋肉の機能を調整してくれるカリウムなどが多く含まれています。
食物繊維やビタミン等も含まれています。
腎機能や肝機能の働きを良くしてくれるギャバも含まれていますし、動脈硬化や癌、アンチエイジング効果が期待出来るアントシアニンも含まれています。
鉄分が多く含まれているアマランサスや抗酸化作用の働きがあるポリフェノールなどもあり、栄養だけでなく、美容やダイエット効果も期待できるものが多く含まれています。
雑穀米を炊飯器で炊く時のコツ
雑穀米を炊飯器で炊くといっても、今の炊飯器には“玄米モード”や“雑穀米モード”というのがあるので、特に心配はいりません。
しかし、これらの専用モードのない炊飯器では、雑穀米を炊く事は出来ませんので注意が必要です。
雑穀米自体は白米もブレンドされている訳ですから、どんな炊飯器でも基本的には炊けます。
しかし、雑穀米には白米よりも粒が堅くて細かいものが多く、IH炊飯器では、圧力を掛ける際にその粒が吸い上げられてしまいます。
その結果、本体上部にある蒸気フィルターを詰まらせてしまう可能性があるのです。
詰まるのを防ぐために、さらに編み目の細かいフィルターを採用しているのが、“玄米モード”や“雑穀米モード”がある炊飯器なのです。
特殊なものでない限り、こうした機能は付いているので、心配はほとんどいらないのが実情です。
ただし、炊飯器で美味しく雑穀米を炊くには、下準備が重要です。
雑穀米は白米より堅いので、炊飯器で炊くにしても、仮に鍋で炊くにしても、十分水に浸けておく事が必要です。
そして、雑穀米を炊飯器に入れる前に、水洗いしながらゴシゴシ擦っておきましょう。
そうすることでお米に傷が付いて煮崩れするからと言われる方も多いかと思いますが、元々堅い雑穀米ですから、多少の煮崩れが美味しくて食べやすい食感となるのです。