下肢静脈瘤になってしまっても、すぐに命を落とすというわけではありません。
しかし、自然に治るものでもありません。
基本、手術をすることになるのですが、早めに治療しておいた方が良いのです。
そこで、下肢静脈瘤の治療と手術について紹介します。
また、手術を受けられない場合についても紹介します。
下肢静脈瘤は治療が必要
下肢静脈瘤は足の血管がボコボコと膨らんでしまう病気です。
すぐに命を落とすというわけではありませんが、放置していても自然に完治する病気ではありません。
また、治療は基本、手術となるため、忙しい方などタイミングが難しく、放置している方も多いです。
足の静脈は、血液を下から心臓へ向けて上げてくれています。
足の静脈の弁の働きが悪くなると、血液を上げなければならないところを血液は下がってしまいます。
このような血液が足にたまってしまうのが下肢静脈瘤です。
下肢静脈瘤は、最初は足の血管がボコボコしてくる程度の症状で、体調に大きな変化はないので、忙しかったりすると、つい放置してしまう方も多いと思います。
ですが、どんどん足に血液がたまりますから、浮腫んだり、うっけつの重さを感じたり、だるさを感じるたりしてくるようになります。
悪化してくると、皮膚の血液の流れも悪くなるので、皮膚がかゆくなったり、黒ずんだりしてきます。
さらにひどくなると皮膚がはがれ落ちてしまいます。
このような状態になる前に、適切な治療を受けるようにしましょう。
下肢静脈瘤で手術
下肢静脈瘤は足にボコボコの血管が出てくるので、見た目を気にして足を隠した服装などをして、なかなか治療しない方もいます。
症状が悪化してからだと、大変になるだけですので、初期の段階で早めに治療するようにしましょう。
下肢静脈瘤は血液の塊である静脈瘤がだんだんと大きくなり、その数も増えていきます。
大きくなり、数が増えてからだと治療は基本手術なのですが、この手術が大掛かりなものになってしまいます。
初期のうちに処置しておけば、手術で切除する静脈も少なくて済み、日帰りで済みます。
下肢静脈瘤で手術を受けられない場合とは?
下肢静脈瘤の治療は、基本、手術で静脈切除するものですが、手術が受けられない場合があります。
手術を希望し、日帰りで治療してしまおうと思っていても、超音波検査によって、伏在静脈と呼ばれている表在静脈に異常がないと判断された場合、手術による治療が受けられません。
この場合、硬化療法という下肢の静脈瘤に薬を注射して固めてしまう治療をすることが多いです。
治るのに半年ぐらいかかります。
また、弾性ストッキングを使うなどといった保存的治療もありますが、他の治療と異なり根本的な治療ではありません。