オイルヒーターとパネルヒーターは、ファンヒーターの種類の1つですが、少し特殊な暖め方をします。その方法は、まず機器を高温にしてその放熱で空気の対流を起こし、空気全体を少しずつ暖めていくのです。
オイルヒーターとパネルヒーターの特徴と選び方のポイントについて紹介します。
オイルヒーターの特徴
暖め方
電気で機器内部のオイルを温めて循環させて放熱させます。
オイルヒーターの特徴は、電源を切っても余熱で暖かさが残ることです。また、ファンがないので、ほこりが舞ってしまう心配がありませんし、ハウスダストによるアレルギーも気にしなくて済みます。
オイルヒーターは運転中の音がとても静かなことも特徴です。ヤケドの心配も少ないので、小さな子どもさんがいるご家庭でも安心して使用できるヒーターです。
デメリット
電気でオイルを暖めてからそれを循環させて放熱する仕組みのため、部屋が暖かくなるのに時間がかかります。
そのためタイマー機能が付いているものが必須と言えるでしょう。タイマーを有効に活用して暖かい部屋作りをしなければオイルヒーターの魅力が半減してしまいます。また、重いものがほとんどです。
パネルヒーターの特徴
暖め方
オイルを暖めるオイルヒーターと違って、電気やガスで温め、機器の放熱によって部屋を暖めます。
パネル型の広い面積を持った暖房器具のためオイルヒーターに比べると、比較的早く暖まります。
薄く機器の重さも軽いものが多いので、持ち運びもとても便利です。パネルで覆われていますし、火を使わないのでお子さんや高齢者の方の利用にも向いている安全性の高い暖房器具です。
デメリット
大きな部屋で使うとそれほど暖かくならなかったり、消費電力が高く電気代が高くなったりします。
狭い場所を短時間暖めるという使い方などメインの暖房器具の補助的な使い方に向いている器具です。
選び方のポイント
消費電力
消費電力が高く電気代が高くなりがちなので、機種の消費電力と適応畳数を確認することです。
まず、日本の家庭用のコンセントは、最大で1500Wです。そして、消費電力は最大でも1500Wということで、部屋の大きさで表すと10畳が限界となります。そのため、1台では大きい部屋を十分に暖めることは難しいです。機種によっては1500Wでも8畳が限界という製品も少なくありません。
省エネ
本体価格は高くなりますが、省エネ性能の優れたモデルも販売されています。
長時間使う目的で購入を考えているのでしたら、電気代が安くなる省エネタイプのものも検討してみてはいかがでしょうか。